小説家 石野 晶
岩手県出身、岩手県在住。
四葉を見つけるのが得意。
2007年に『パークチルドレン』で第8回小学館文庫小説賞を受賞し小説家デビュー。
2010年には『月のさなぎ』で、第22回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。
徳間文庫より新刊『水光舎四季』発売しました。是非、手にとってみてください。

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サンタクロース

2014年12月20日 日記
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我が家のサンタクロースは、小学校の低学年くらいまで来てくれていました。

ブーツに入ったお菓子とか、漫画本とかささやかなものばかりでしたが。

幼稚園の時のクリスマスイブの夜でした。

寝返りを打った瞬間、背中に激痛が。

いったいなんだと起き上がって、布団の中を見てみると何故かそこに雪遊び用のプラスチックのスコップが。

何でこんなものが、布団の中に? 寝ぼけて自分で持ってきたんだろうか?

しばらく考え込んだ後、今夜がクリスマスイブだと気づき、これが今年のクリスマスプレゼントなのだとようやく理解しました。

それにしたって、枕元ではなく、何故わざわざ布団の中に入れるのか。

サンタさんの考えることはわからないと思いながら、眠りにつきました。

翌年のクリスマス前には、サンタさんに向けて手紙を書きました。

幼稚園で書かされたものでしたが、コアラのぬいぐるみがほしいとイラストつきで書き、家へと持って帰りしっかり親にも見せました。

そしてクリスマスの朝。

枕元にあったのは、小さなコアラのキーホルダーでした。

私の書いた絵よりも小さなコアラです。

心の中ではものすごくがっかりしながら、それでも空気を読んで家族の前では喜んでみせました。

私がほしかったのは、両手で抱えられるようなぬいぐるみだったのに。

 

クリスマスの、ちょっと苦い思い出です。

 

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